夫と彼と私の話

オープンリレーションシップ・国際結婚・国際恋愛 in Sweden

【オープンリレーションシップ】始まり⑥【夫と私の話】

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オープンリレーションシップについて、私と夫は何度も何度も話をした。

自分が何を望んでいるか、相手に何をして欲しくないか、2人の関係を保つ為にはどうしたらいいかなど。

こんなことが出来るのは私たちの愛と信頼関係が確固たるもので、結婚式の時に誓った時のように死が2人を分かつまでは何があっても一緒にいると思っていた。

だからこそ、安定した関係の夫がいてちょっと危険な遊びが外で出来たら楽しいはず、しかも夫公認だから罪悪感もないし最高と考えていた。

夫も同じように考えていたようだった。

 

 

色々条件が整ったのは良いものの、私は実際彼氏ができるのかが問題だった。

夫と出会ってデートし始めたのが約10年前だから、それと同じだけもうデートしてないということ。

どんな私でも受け入れてくれる最高に優しい夫がいたお陰で、外見に気を使うことがなくなり元々中の中くらいの見た目だったのが更に残念な感じになっていた。

彼氏できちゃったらどうしようなんて調子にのってたなー私。

 

夫の方も出会った頃と比べたら体型は変わってしまったけれど、彫が深くて青い目でスッとした鼻のスウェーデン人だから外見はそこまで問題ないのかなぁと思った。

というか、こちらでは外見よりも内面を重視する人が多い印象だから重度の肥満とかじゃない限りは新しい出会いの障害になることはなさそう。

日本ほどファッションとかに気を使ってる人も多くないし、見た目で重要なのは清潔感という感じ。

なんなら身長も女性の方が高いカップルもよく見るし、本当に色々気にしないんだなぁと思う。

 

さて、パートナー出来るか問題はさておき、オープンリレーションシップについて私たちは約2ヶ月くらい話し合った。

 

夫「だいたい条件まとまったね。じゃあ今度は実際にやるかどうか考えよう。今月の31日までじっくり考えて、やるなら来月の1日開始でどう?」

 

私「………」

 

これまでずっとポジティブに話してきていたものの、いざスタートが目の前に設定されると怖気づいてしまう私。

まだやらない選択肢はあるとは言え緊張してきた。

夫の言う日程で納得し期限まで2週間はあったもののなぜか不安になってきてしまった。

 

そしてついに約束の日の某月31日。

仕事の後、夜2人でリビングのソファに座ってこれまでまとめた条件を見ながら最後のミーティング。

 

夫「条件の変更はなしでいいよね?」

 

私「いいと思うよ」

 

夫「じゃあ明日からやるかどうか。どうしたい?」

 

私「興味はある。まずは期限決めてトライアルはどう?」

 

夫「一度始めたらもう戻れないと思うけど…。でもこの条件が僕たちに合ってるかやってみて、一定期間のあとまた確認し合うのはどうかな?」

 

私「うん…じゃあ始めるってことだよね?」

 

夫「僕はやってみたいと思ってる」

 

この会話の後、夫婦で謎の握手をして条約締結となった。

 

他のカップルがどういう経緯でオープンリレーションシップを選択するのかはわからないけど、私たちの場合は少しの興味と冗談から始まり、割と長い期間考えて考えて始めることにした。

上手くいくのか破局になるのか、それはこれからのお楽しみ。