【オープンリレーションシップ】彼との馴れ初め⑩【彼と私の話】
キスには種類があるし、キスの仕方も十人十色だと思う。
私と彼は初めての瞬間からキスの相性が良かった。
彼の唇は柔らかくて舌の動きも滑らか。
呼吸のタイミングから顔の向きの変え方まで息がピッタリだったのは嬉しい驚きだった。
キスから相性悪くて気まずくなり大好きな親友を失う未来はないことがわかったから。
でも正直熱く激しいキスをしていたこの時でも彼のことを男として好きかどうかはまだわからなかった。
ただ本能的に体が彼を欲していたのは事実で、元々友だちではあるけれど”ワンナイト”で終わらせたくないと強く思った。
キスの最中に
彼「ずっとこうしたかった」
と言われたのが忘れらず思い出す度に幸せな気持ちになる。
もちろんそれだけ激しいキスでお互いを求めあえば当然キス以上も欲しくなり、服を脱がし合い火照った体を抱きしめ合いまさぐり合い感じ合ったけれど、避妊具の用意がなかったからわずかに残っていた理性を振り絞りギリギリのところで思いとどまった。
先週からの流れからしてどっちかが準備しておいても良さそうなものを。
でも最初から全部しなかったのは逆に良いスタートになったのかもしれない。
その次の週末は準備万端で迎え、無事に1つになることができた。
しかもお互いかなり満足のいく内容で。
女性はセックスをすると相手を好きになると言うけれど本当だね。
体を重ねるたびに彼に恋していくのを感じる。
友だちとして好き、から男としても好き、になった。
よくアメリカの映画で恋人や配偶者のことを親友と呼ぶのを見るけど、その感覚がようやくわかった気がする。
晴れて恋人関係になった私と彼だけれど、少し残念なのははっきりした記念日もなければお互いに気持ちを伝えあってもいないこと。
まぁもう高校生でもないし記念日にはこだわらなくてもいいのだけど。
私が結婚していてオープンリレーションシップということに遠慮しているのか、彼ははっきりと言葉で愛情を伝えることは避けてるように感じる。
私は私でシャイなので彼が言ってこないなら私からも言わないというか言えない。
長く付き合ったらそれも変わるだろうか。
ちなみに夫は私が彼をパートナーにしたことについてあまり驚かなかったけれど、心配してくれた。
私と彼が数年来の友だちだと知っているから、もしも別れた時に辛くなるはずだと。
私もそれは考えた。
でももう始まってしまったから楽しんで突き進むしかない。
これからのオープン生活が楽しみ。